京都の最古の花街 上七軒の風情 京・春の散策シリーズⅥ -上七軒-

大報恩寺から北野天満宮までの道のりに京都最古の花街「上七軒」がある。この地域は、むかし、京の伝統産業を支えた西陣機織りが有名である。その一角に、大報恩寺、北野天満宮が並ぶ。その花街「上七軒」は、京都花街組合に加盟する祇園甲部、宮川町、先斗町、祇園東と並ぶ、京都の五花街(ごかがい)のひとつ。祇園、先斗町周辺にある他の花街とは少し離れ、上京区に位置するところにある。室町時代に北野天満宮が造営されるに...

千本釈迦堂で”みほとけ”を拝覧。 京・春の散策シリーズⅤ -国宝 大報恩寺2/2-

どことなく穏やかな表情にみえる。ひと仕事終え、我が殿にもどり鎮座されているからであろう。そう思って拝覧すると、そのように見えてくるから不思議である。一昨年の12月初旬までの約2か月間、東京国立博物館で多くの人たちの、珠玉としての熱い眼差しを受けられた。また、拝覧された方たちは、寛大な “みほとけ”の十力を授けられたことであろう。 常しえの棲み処、千本釈迦堂(大報恩寺)で800年の時代を超え...

応仁の乱の傷痕、焼け残った「大報恩寺」の800年  京・春の散策シリーズⅣ -国宝 大報恩寺1/2-

一昨年の12月初旬まで東京国立博物館で約2カ月「京都大報恩寺"快慶・運慶"のみほとけ」と題した展覧会が行われ、人気を博したのは記憶に新しい。その仏像が京都に戻り、本来の安置場所で改めて観たいと思い大報恩寺を訪ねた。 われわれには大報恩寺というより「千本釈迦堂」という名で聞く方が馴染み深い。このお寺は周知の通り、本堂は国宝で、慶派の仏師たちが彫った仏像のほとんどが重要文化財に指定されているも...