南禅寺は若いときから幾度となく訪れた、大好きな寺院の一つ。広大な境内に禅宗七堂伽藍が東西に並んでいる。臨済宗の寺院において、京都五山の中では別格という特別な寺格の有する寺院。その玄関にあたる山門(三門)は、日本三大門の一つに数えられている。

三門とは、仏道修行で悟りに至るために透過しなければならない三つの関門を表すといわれている。「空」、「無相」、「無作(むさ)」の三解脱門(さんげだつもん)と称した呼称である。山門ともいわれ寺院を代表する正門であり、禅宗七堂伽藍(山門、仏殿、法堂、僧堂、庫裏、東司、浴室)の中の一つである。南禅寺の三門は別名「天下龍門」といい、上層の楼は五鳳楼と呼ばれている。
現在の三門は1628年に再建されたものであり、禅宗様式独特の圧倒的な量感と列柱群が力強さを示している。
今回は、兎にも角にもこの三門の上層の五鳳楼に上がることのみを目的に訪ねた。この五報鳳楼は、中国雲南省麗江にある鼓楼五鳳楼に因んだ名前で、建築様式は違うが天井に鳳凰が互い違いに描かれているのは同じ。内陣には本尊(宝冠釈迦座像)や十六羅漢像や脇侍の仏像の他に徳川家康、藤堂高虎の像も安置されている。天井画は狩野探幽、土佐徳悦の筆とされる、柱や天井一面に描かれている彩色の鳳凰や天人を鑑賞することができた。
また、上層の楼は、歌舞伎の「楼門五三桐」の名場面を思わすかのような景色。西南には木々を越えて霞む京の街を臨んだ。
リポート&写真/ 渡邉雄二

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