形を変え次の世代に。そのためには作家の力が必要

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煎茶稽古には欠かせない教科書として掛軸がある。
掛軸には画や文字(賛)が描かれている。画なら水墨画、南画、日本画など、文字では毛筆字など。それらを包み衣装として形成され作品に仕立てるのが表装(表具・軸装)である。

軸装作家として活躍されている辻めぐみさんの作業場である神戸 KllTOに伺った。生徒さんの掛軸づくりを見せていただくためである。
生徒さんは、祖母が大切に保存されていた男物の紋付の背柄を利用し、掛軸として残したい、という思い一念で辻さんの工房に通い始めた。
初めての表装に四苦八苦されながらも中廻(ちゅうまわし)と柱が出来上がった。表装というのは、本紙(画・文字)が生かされてこその表装である。中廻(周り)の生地、色柄と本紙がいかに合うかが最大のポイント。熟達した能力が必要とされる。つまり、本紙の作品を理解し、それに対し、柱、中廻、一文字等(周り)の色柄を決められる技量が求められる。

大切にしたいモノが、世代を越えモノの形は変われど次の世代に伝わり残されていく。その方法として、「表装」の役割は大きいが、残念ながら職人が少なくなっているのは時代の流れ。そんな中で、辻さんのような、新しい時代の斬新なモノづくりをする作家の力が必要になっているのは間違いない。

大切にしたいモノが、世代を越えモノの形は変われど次の世代に伝わり残されていく。その方法として、「表装」の役割は大きいが、残念ながら職人が少なくなっているのは時代の流れ。そんな中で、辻さんのような、新しい時代の斬新なモノづくりをする作家の力が必要になっているのは間違いない。

※2018年6月に「心と体のなごみブログ」に掲載された記事をリライト転載

※トップ写真は、辻めぐみさんの作品

レポート & 写真 /  渡邉雄二

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