京の三名閣の一つ飛雲閣の「鐘楼」は、桃山時代の豪華絢爛な建築様式

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西本願寺 飛雲閣

京都には、「京の三名閣」というのがある。
ご存じ、鹿苑寺の「金閣」、慈照寺の「銀閣」はよく知られている。
では、もう一つが答えられる方は、そんなに多くはないだろう。
実は、筆者もまじかで観たことがない。塀越しに覗き見程度なら何度かある。
実は、西本願寺の南側一角にある滴翠園の中の「飛雲閣」である。
三名閣ともすべて国宝の建造物であり、歴史の一ページを飾る重要な建物であるのは言うまでもない。

今回は、西本願寺に参拝した折に、飛雲閣の近くにある「鐘楼」を塀の隙間から覗き見ではあるが見せていただいた。通常は予約制で飛雲閣や鐘楼を見学できるが、現在は中止されている。
鐘楼は、明治43年(1910)に国の重要文化財に指定されている。元和4年(1618)に再建された建物で、間口1間、奥行1間、単層、屋根は切妻(きりづま/山形状)造り、本瓦葺き。安土桃山時代の建築様式で、装飾に金や漆を多様した豪華絢爛で緻密な様式で造られている。分かりやすくいうなら、日光東照宮が代表例である。
現在の梵鐘は平成に造られた2代目。初代の梵鐘は久安、仁平年間(1150年頃)に鋳造され太秦広隆寺から譲りうけ役割を果たした。いまも毎日午前5時半に撞かれている。

レポート & 写真 / 渡邉雄二