比叡山延暦寺の名跡がいまの世にも

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比叡山延暦寺

千年の歴史の中で、比叡山は数々の焼き討ちに遭っている。
ご承知のとおり、室町幕府の6代将軍足利義教や明応の政変で細川政元、そして460年前、織田信長による比叡山焼き討ちなどがあげられる。
1642年に徳川家光によって再建され、約400年の間補修を重ね現在にその名跡を残している。
 
私の中では、この比叡山延暦寺と高野山金剛峰寺は日本の寺院の二大巨頭だと思っている。延暦寺が天台宗で、金剛峰寺が真言宗の大本山である。社会の教科書にもよく登場した「最澄」と「空海」という僧侶が開建した寺院として有名である。

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ちなみに「延暦寺」は単独のお堂の名称ではなく、比叡山の山上から東麓にかけて位置する東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)などの区域に所在する150ほどの堂塔の総称である。比叡山の寺社は、最盛期には三千を越える寺社で構成されていたと案内に記されていた。その中核堂が、根本中堂にあたる。その根本中堂は令和の大改修中である。
比叡山延暦寺では数々の名僧が修行していたことで、日本の仏教の礎だったことがわかる。
よく知られている僧としては、浄土宗の開祖法然上人、浄土真宗の開祖親鸞上人、日蓮宗の開祖日蓮上人、臨済宗の開祖栄西禅師、曹洞宗の開祖道元禅師など、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行している。そしてそれぞれの宗派を興し、それぞれの本山を開建した。
 
その比叡山に昨秋訪れた。雨上がりの、秋色に染まった葉がキラキラと光っていたのが印象的に残っている。

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レポート & 写真 / 渡邉雄二