こんにちは。前回の記事では、事業再構築補助金の補助対象となる事業者について紹介しました。
今回は、事業再構築補助金の細かな類型と、それぞれの補助金額についてお話していきたいと思います。
✎チェックポイント✎
①…事業再構築補助金は大きく通常枠と、特別枠に分けられる
②…通常枠はさらに4つの類型に分かれ、最大1億円の補助が受けられる
③…特別枠は通常枠より申請要件が厳しいが、補助率が高く設定されている
④…通常枠と特別枠は同時に申請することができると思われる
【事業再構築補助金通常枠の類型について】
事業再構築補助金は、通常枠と特別枠の2つにに大きく分けられます。
まずは通常枠について紹介していきます。
通常枠では最大1億円の受給が可能となっていますが、この補助額には申請する類型によって違いがあり、大きく4つに分かれます。
中小企業庁が発表した情報によると、事業再構築補助金の類型と、それぞれの補助金額、補助率は以下のようになっています。

※事業再構築補助金における中小企業と中堅企業の区分の仕方は2021年2月10日現在発表されていませんが、一般的な区分では、中小企業は資本金1000万円以上1億円未満、中堅企業は1億円以上10億円未満の企業をそれぞれ指します。参考程度にお考え下さい。
それでは、以上の4つの類型についてみていきます。
①中小企業・通常枠
補助金額は100万~6000万円、補助率は2/3となっており、最低でもで150万円以上の補助事業を行い、その2/3の金額の補助金が支給されることになります。
大半の中小企業や個人事業主はこちらを利用されることになると考えられます。
②中小企業・卒業枠
中小企業から中堅企業へ成長することを試みる事業者向けの枠で、400社限定となっています。
卒業枠では計画期間のうちに①組織再編、②新規設備投資、③グローバル展開を行うことで資本金、または従業員を増やすことが求められます。
補助金額は6000万円超~1億円で、補助率は2/3となります。
③中堅企業・通常枠
補助金額は100万~8000万円、補助率は1/2で、中小企業・通常枠に比べ補助率は下がりますが、補助金額の上限値が拡大されています。
ただ、補助金額が4000万円を超えると、補助率が1/3となります。
④中堅企業・グローバルV字回復枠
グローバルV字回復枠は以下の3要件を満たしていることが求められます。
①申請直前6か月のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前の同3か月の合計売上高と比べて15%以上減少している中堅企業。
②補助事業終了後3~5年で付加価値額または従業員一人当たりの付加価値額の年率5.0%以上増加を達成すること。
③グローバル展開を果たす事業であること。
補助金額は8000万円超~1億円で、補助率は1/2となります。
【特別枠について】
上記4つの通常枠に加えて、緊急事態宣言の影響を受ける事業者向けに、特別枠が創設されました。(2021年2月4日発表)

【特別枠の要件】
通常枠の要件に加え、緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業や外出自粛の影響で2021年の1月~3月のいずれかの月の売上高が、前年同月比で30%以上減少していること。
特別枠は従業員数によって補助上限金額が定められており、従業員数5人以下なら500万円まで、6~20人以下なら1000万円、21人以上なら1500万円までとなっています。
また補助率については、中小企業と中堅企業とで異なり、中小企業は3/4、中堅企業は2/3となっています。
【特別枠のメリット】
特別枠は通常枠の要件に加え、売上高の減少率がさらに高く設定された、特別枠の要件を満たす必要がありますが、通常枠に比べて補助率が引き上げられています。
また、通常枠に比べて審査や採択が迅速であり、通常枠と特別枠の両方で申請し、特別枠でより早く補助金受給を受けたり、万が一特別枠で不採択となった場合でも、通常枠で再審査を受けることも可能です。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
事業再構築補助金は類型が細かく分かれており、それぞれの事業者が自社にあった類型を選択する必要があります。
また、特別枠は通常枠に比べて補助率が高いという特長もあります。どの類型で申請するかということはよく考えなければいけませんね。
次回は、事業再構築補助金の4つの類型と補助金額について紹介していきます。
事業再構築補助金について-その4-【補助対象となる経費について】
https://asulight0911.com/blog/hojokin-17/
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