「DM」という言葉を良く耳にするという方は多いのではないでしょうか?DMについてなんとなく理解しているつもりだけど詳しく知りたいという方々に、
今回は、DMについて分かりやすく掘り下げてご紹介していきたいと思います。2つの意味、その他種類、作り方など、疑問点を一緒に解決していきましょう。
DMの2つの顔
DMは2つの意味を持っているのでご注意していただきたいと思います。
1つは「ダイレクトメール(Direct mail)」を略したDM。
もう1つは「ダイレクトメッセージ(Direct Message)」を略したDMです。
では、この2つの意味それぞれについてご紹介していきます。
■DM(ダイレクトメール)
ダイレクトメールとは、個人や法人宛に宣伝目的で送付される紙媒体の印刷物や、電子メールの事を意味します。
■DM(ダイレクトメッセージ)
ダイレクトメッセージとは、TwitterやinstagramなどのSNS上にて送信ユーザーと受信ユーザーのみが閲覧できる、非公開メッセージのことを意味します。
上記でご覧いただいた通り、同じDMでもそれぞれが全く違う意味合いであることが分かります。
さて、ここからの記事では2つのDMのうち、今回は”ダイレクトメール”についてさらに深堀していきたいと思います。では、引き続き一緒に見ていきましょう。
ダイレクトメール(DM)の種類
ダイレクトメールには、いくつか種類が存在します。ではそれぞれを説明していきますので、
郵便ダイレクトメール
郵便ダイレクトメールは、名前の通り紙媒体で作られた郵便物でのDMを意味します。
一度に載せられる情報量が多く、色使いやデザイン性などで企業をアピールしたり、目を引くことで開封率を上げられるなどのメリットがあります。
一方で手間やコストがかかってしまうというデメリットがあります。
●はがき/ポストカード
DMの中で最も手軽に取り入れやすく、受け取った人が見てくれる確率が高いのもメリッ トです。ですが掲載できる情報が限られているので、要点をまとめる、目立つデザインに 仕上げるなどの工夫が大切です。
●圧着はがき
公共料金の支払通知でお馴染みの、裏面がシールのように剥がせるようになっているハガ キのことを指します。通常はがきと同じ送料で送ることができるのに、倍以上の情報量を 掲載できることがメリットです。また、開封しないと情報が見れないことから開封したい という心理を刺激し、開けてくれる確率が高くなるのも良い点です。
●レター
封筒などに複数枚のチラシやカタログなどの広告を入れることができるので、情報量は圧 倒的に多く含むことができます。ですが、他のDMに比べてコストは割高になってしまう ので、会員や、購入頻度が高いなどのロイヤリティの高い顧客に向けて発送することが大 切です。
●OPP封筒ダイレクトメール
OPP封筒とは、中身が見える透明や半透明ビニール素材の封筒のことを指します。
レターと同じく、複数枚のチラシやカタログを同封することができます。
電子ダイレクトメール(Eメールダイレクトメール)
Web化が進む近年において電子化されることが多くなりましたね。電子ダイレクトメールもその名の通り、電子メールにて送るDMのことを指します。紙媒体と比べて低コストで、大量に一斉送信できる手軽さがメリットです。
しかし、迷惑メール設定をかけている人にはメールが届かなかったり、届いたとしても警戒されて開封しないまま削除されてしまうというデメリットがあります。また、インターネットに慣れていない年配の方をターゲットとする場合はこの方法は向かないといえます。
FAXダイレクトメール
郵便DMと同じく紙媒体でのDMですが、FAXは原稿1枚で済むので低コストなのがメリットです。また、FAXが届けば必ず気付くため、電子メールのように無視されてしまうこともなく開封率がほぼ100%といっても過言ではありません。
郵便DMや電子DMに比べて開封率が高く、低コストなため、FAXが会社に常備されている企業向けには一番効果が高いDM方法と言えるかもしれません。ただし近年の家庭にはFAXが常備されていないことも多いので、ターゲットに添って判断するのが大切ですね。
【DM効果をアップさせる5つの要素】
DMについての知識が増えたところで、ここからはいざDMを作成する準備に入っていきたいと思います。
DMは開封されてこそ意味があり、たとえ開封までたどり着けたとしても興味を持ってもらえずにすぐに捨てられてしまう可能性もあります。そうなってしまわないように、DMを作成するうえで大切な5つの要素を理解しておきたいと思います。
1.目的とターゲットを明確にする
まず初めに、「DMを送る目的は何か、どんな人に向けて宣伝したいか」を明確にすることが大切です。キャンペーンや、セール、新商品の告知など、何のために宣伝したいのかという目的を決めます。
目的を決めたら、年齢層や性別、新規顧客なのか、既存顧客なのか、どんな悩みがあるのか、などの宣伝したいターゲットを決めます。
これらが明確になっていない状態で、不特定多数に宣伝を行ってもDMの効果は得られません。
2.ワードやキャッチコピーで印象付け
ワードやキャッチコピーは、顧客にDMを開封してもらうためのカギとなる部分です。自社商品やサービスによって得られるメリットが一目で伝わるように工夫しましょう。
例)「このハガキを受け取った人限定」「50%オフ」など
キャッチコピーで誘導したあと、自社商品やサービスについて詳しく分かる紹介文を記載しておきます。最初に決めたDMの目的やターゲットに沿って内容を考えることが大切です。そのターゲット層にとってどのようなメリットがあるのか、また、自社のここまでの歩み、強み、実績なども記載しておくと信頼度を得ることができます。
また、文字情報だけでなく、写真やイラストも一緒に付け加えるとさらに良いでしょう。
3.レスポンスを誘導する
DMに電話番号やメールアドレスなどの問い合わせ先を記載しておくと、商品購入やサービス申し込みへの誘導を促す効果が期待できます。
QRコードなどを記載しておくと、スマートフォンから簡単にアクセスできるので、手間や時間が省けることも誘導への効果があります。加えて、注文方法や注文書、申込書や封筒などを同封しておくことも良いですね。
また、特典としてクーポン券、プレゼント、イベント招待なども購買意欲を高める効果があります。
4.発送のタイミングを考える
DMはターゲットによって、発送のタイミングも大切となってきます。
例えば、スーツ店なら入学や卒業シーズンを迎える前の秋~冬頃に、保湿が売りのスキンケア商品なら、乾燥する冬を迎える前の夏~秋頃に、など、アピールしたい商品やサービスの需要が大きくなっているところに、アプローチすることができるので、開封率や購買率アップの効果が望めます。
5.発送後の効果検証をする
いざ準備が整っても、DMを送って終わりではありません。送った後に、DMによってどのような効果が得られたか?を検証することが大切です。
効果があまり感じられなかった場合は、DMの作成に課題が残っているという証拠になります。検証することで改善に繋がり、会社の成長に役立てていくことができます。
DM開封率をあげるデザインのコツ
上記でご紹介した5つの要素に加え、DM開封率をアップさせるには目を引くデザイン性も大切です。そこで、ここからはDMデザインのコツをお伝えしていきたいと思います。迷ってしまうデザインも、これらをぜひ参考にしてみてください。
1.視線の流れに合わせてレイアウトする
人の視線は無意識のうちに下記のような流れの法則を持っています。
・横書きのものは左上から右下へと視線を流す「Z型」
・縦書きのものは右上から左下へと視線を流す「N型」
上記の法則に従うと、横書きの場合はZの始まり、つまり左上部部分に強調したい情報を記載します。縦書きの場合は、Nを書いたときに一番終わりの部分、つまり右上の部分に強調したい情報を記載すると良いでしょう。
※強調したいもの:写真、イラスト、キャッチフレーズなど
2.イメージに合ったフォントを使用する
フォントによっても与える印象は異なってきます。明朝体は柔らかいイメージを、ゴシック体は力強いイメージを与えます。そのため、宣伝したい商品やサービスのコンセプト、自社が持つブランドイメージに見合ったフォントの選択を心掛けましょう。
また、1つのDMで使用するフォントの数は2~3種類程度に抑えておきましょう。多くのフォントを使用してしまうと、本来伝えたいコンセプトやイメージが台無しになってしまい、ごちゃごちゃした読みづらい広告となってしまいます。
3.キャッチコピーは紙面の3分の1を占めるよう大きく記載
広告デザインにおいて、キャッチコピーは紙面の4分の1~3分の1ほどを占めるように記載することによって見る人の目を引くことができるとされています。
また、ただ3分の1を占めれば良いのではなく、文字の大きさも大きめにすることでインパクトを与えます。同じサイズの文字で文をつらつらと並べていては、キャッチフレーズと文章の区別がつかずに、一目見ただけで読みたくなくなってしまいますよね。
なので、キャッチコピーは大きめの文字で色を変えるなどの工夫を凝らした上で3分の1のスペースを占める意識を心掛けましょう。
4.文字ばかりにならないよう注意
DMが文字だらけだと、やっぱり人は目を通す気にならないですよね。DMにおいて大切な事は、さっとでも良いので目を通してもらうこと。そのためには目を引くような写真やイラストなどがあると、「お?何だろう。」と気になってもらえる可能性が大いにアップします。
ですが、その写真やイラストが小さかったり、並べすぎるのも良くありません。文章とのバランスを考えて、大きさや配置、数などを工夫をしてみてくださいね。
5.カラーの組み合わせ
デザインにおいてカラーの組み合わせはとても大切です。白黒なんてもってのほかです。必ずカラー印刷で作成するのが良いでしょう。また、季節や自社のイメージ、商品やサービスのコンセプトによってカラーの組み合わせをするように心掛けましょう。
例えば、春にはピンクや黄緑色などのパステルカラー、秋には、茶色やからしイエローなどの少し渋い色などが季節をイメージさせますよね。
また、エイジングケアに特化したスキンケア商品にはパープルやワインレッドなどといった大人の雰囲気を連想させるカラー。水泳教室なら水色などの水を連想させるカラーなど、色によって人が持つイメージに合わせることもDM開封率には大きく影響します。
これらの他にも、ハガキやパンフレットの形やサイズなどを工夫してみたり、開封しやすいようにミシン目状の加工を加えるなど、デザイン工夫のアイデアは無限大だと言えるかもしれません。
DMを作成する手段
続いて、DMをどのような手段で作成するかについてもお話ししておきたいと思います。デザインを考えることは多くの試行錯誤と時間、労力も必要です。
ここで紹介する手段を参考にして頂き、自社に合った方法で取り組んでみてくださいね。
1.自分(自社)で作成する
フォトショップやイラストレーターなどのデザインソフトが得意な方は、それらを使用してみるのはいかがでしょうか?手間や時間はかかってしまいますが、自由自在に他社と被ってしまうことなくオリジナリティのあるDMデザインを手がけることができますね。
2.デザインテンプレートを利用する
一からデザインを考えるのが困難だという場合は、既存のテンプレートを利用すると良いでしょう。文字や写真、色などを入れ替えるだけで簡単に作成することができるので、デザインの知識や技術がなくて不安という方でも取り組みやすいです。
ここではおすすめのテンプレートサイトもご紹介しておきます。
■Canva(登録必要/無料には制限がある)
こんな方におすすめ
◆PowerPointやデザインソフトを持っていない
◆DMだけでなく、他の制作物も作成したい
◆フォントや画像など、デザインをこだわりたい
◆SNSアカウントと連携したい
・PIXTAチラシテンプレート(登録必要/無料)
こんな方におすすめ
◆無料でDMデザインを作成したい
◆PowerPointソフトを所持しているが、デザインソフトは持っていない
◆超初心者で、簡単なのがいい
■パワポン(登録不要/無料)
こんな方におすすめ
◆無料でDMデザインを作成したい
◆PowerPointソフトを所持しているが、デザインソフトは持っていない
◆会員登録をせずに気軽に利用したい
3.業者に委託する
DMに手間を掛けている暇はない、ここまでDMの作り方について説明を見てきたけれどやっぱり良く分からないし、相談したい!という場合は、業者にデザインから印刷までを依頼するという手段もあります。
弊社アスライトでは、DMのデザイン制作から、印刷、配布までの一連作業をお手伝いさせていただきます。デザイン制作から配布までを一括で行うことで大幅なコスト削減の実現が可能です。企業様にとって大切なDMですので、責任を持って最後までサポートさせていただきます。
気になること、ご質問などございましたらどうぞお気軽にご相談くださいませ。
まとめ
ここまでDMについて分かりやすく、掘り下げてお伝えさせていただきました。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
DMについての知識が深まった、これから実践してみたいと思った、という方が1名でもいらっしゃいましたら、大変嬉しく光栄に思います。
この記事をぜひ参考にしていただき、ご自身に合った方法を選択していただければと思います。
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