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日本伝統文化

南禅寺は若いときから幾度となく訪れた、大好きな寺院の一つ。広大な境内に禅宗七堂伽藍が東西に並んでいる。臨済宗の寺院において、京都五山の中では別格という特別な寺格の有する寺院。その玄関にあたる山門(三門)は、日本三大門の一つに数えられている。 三門とは、仏道修行で悟りに至るために透過しなければならない三つの関門を表すといわれている。「空」、「無相」、「無作(むさ)」の三解脱門(さんげ...
日中はまだ陽射しが眩しい。朝晩はひんやりした風がさす。夏の日が終わり、秋の陽光に。野には向日葵と秋桜が混在し、季節が交錯する。 リポート&写真/ 渡邉雄二
洋画家 伊藤弘之先生の「私の視点」シリーズIが、今月12日から西宮北口ギャラリーで始まった。シリーズIはヴェネチアのカーニバルを中心にフィレンチェ、ローマ探訪の作品群約70点が展示されている。色鮮やかなヴェネチアの仮面舞踏会がキャンパスに描かれている。「私の視点」シリーズの第一弾に相応しい、伊藤先生のヴェネチア色が訪れた人を楽しませていた。17日(日)まで西宮北口ギャラリーで開催されているので、...
前回の稽古は、蓋・扉をはめこむために溝がひいてある箱もの「倹飩(けんどん)」に収められたお道具を取り出すことから始まった。お茶は雁が音で、淹れ方は掌(たなごころ)。雁が音のまろやかさを味わいながら三煎まで淹れ味の変化を楽しんだ。 今回のお軸は、写真にあるように木の枝に美しい鳥が留まっているもの。木には白の花が咲いている。いつも通り、"これはなんという木ですか"と宗匠が尋ねるところか...
数年前、合間の時間を利用して美術館の雑用係をしていたことがある。その際に、中国近代の工芸品に接する機会があり、陶磁器の「刻瓷(コクジ)」という工芸品に触れることがあった。刻瓷とは陶磁器に彫刻された、中国の独特な伝統工芸品。それは焼成された滑らかで割れやすい器面に小さな木製のハンマーで高炭素鋼刃物を均等に叩き、磁器の表面に平刻や点刻、線刻でさまざまなサイズ、密度、深さのドットで絵などを描く工芸技法...
大阪御堂筋線動物園前駅1番出口を出て薄暗いJR高架トンネルをくぐるとジャンジャン横丁商店街。懐かしい古びた昭和の匂いがプンプンする狭い路地裏商店街。この路地は新世界、通天閣への歓楽参道として名を馳せている。 狭い商店街の中はほぼ飲食店が軒を連ねる。飲食店のほとんどが串カツ屋、それに寿司屋に立ち飲み屋、そして一段と色鮮やかに人目を惹いたのが祭りでよく見かける射的屋。 平日のお昼時のせい...
湯冷ましを雁が音(茶葉)にかからないようにゆっくりと注ぐ。1煎目のまろやかさが、2煎目には渋さが増し少し引き締まる。そして3煎目はキレが抜けていく。 昨夜の稽古のお題は、李白の「白鷺鷥(はくろじ)」。漢詩や墨絵に登場する白鷺は「男」を比喩する。それも美しい男性の代名詞である。今回のこの漢詩は、李白が友人の男性の悲哀を詠んだものとされている。 ‏白鷺拳一足‏月明秋水寒‏‏人驚遠...
昭和を感じる街並みは全国津々浦々どこにもまだ残っている。とくにここ「大阪 新世界」は大阪の観光名所の一つになっている。昭和を色濃く残す歓楽街の街並み、そして地元高齢者が生活拠点に日々闊歩する街として。それが観光を促進する起爆剤になっている、不思議な街である。 そんな街を昭和の時代から馴染みをもつ一人としてたまにぶらっとしたくなる。先日、動物園前駅で降りてジャンジャン横丁を抜けて通天...
少し早い話であるが、12月13日は「事始め」。正月を迎える準備を始めるために、むかしからこの日が定められている。以前、その13日に稽古した折、今年の締めくくりと、新しい年に向けて一意専心の想いで稽古するようにという気が込められていた。 その日の稽古のテーマは「白楽天」だった。この名を聞けば、煎茶を稽古している者は、中国 唐代の代表的詩人を思い浮かべるはず。だが、俗世界にどっぷりとつかってい...
先日、仏画曼荼羅アート教室の帰りに用事があって姫路まで足をのばした。姫路城を久しぶりに見ることができた。駅から眺める程度であったが、白雲立ち込める中に浮いているかのように見えた。以前は、仕事でよく姫路に出向くことがあり、行くたびに「姫路城」を遠目ながら見るのを楽しみにしていた。2015年の3月27日に姫路城大天守の大改修が終わり、すべての覆いが外され美しい姿がお披露目された。秋の空に浮いているか...