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日本伝統文化

この図形はなんだろう。よく見ると蓮の花が広がり、それを上からみた形のように思える。そうなると、この図形を使い、制作されるものが何かはだいたいお分かりだと思う。そう、「胎蔵曼荼羅」の中心部で曼荼羅制作の第一歩になる図形である。 この図形(写真/61.6㎝×57.5㎝)といくつかの仏画を仏画曼荼羅アート教室の課題として提示した。この図形の中心に描かれるのが「大日如来」、そして周りの枠に...
大宝山千光寺伝説Ⅰ 露出する巨岩 日本遺産の町や地域には多くの歴史ストーリーや伝説ストーリーがある。瀬戸内海の地形にはそれぞれのストーリーが創出されやすい要因が多い。海や山、そして島々から成り立つ地域にはとくに神仏と融合する土壌や風習が培われている。どの時代の暮らしでも神仏は大きな存在として祈りの対象になってきた。 尾道では、暮らしの中に神仏が溶け込み共存共栄しながら伝承され...
白川砂利をみていると心ゆらぐ。 人生のようで川のようで心のようで でも、しばらく見ていると穏やかな気持ちになるから不思議だ。 リポート&写真/ 渡邉雄二
ほんの少し前の仁和寺。もみじに色がつき始め、秋の彩に。 こんな景色を見ると、歳のせいだろうか、むかしを懐かしむ。思い浮かんだのが、サトーハチロウ作詞の「ちいさい秋みつけた」の童謡。 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけたちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけためかくし鬼さん 手のなる方へすましたお耳に かすかにしみたよんでる口笛 もずの声ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 ...
先日、カフェで一服していたら、隣にご夫人が座られバックから小さ目の折り紙を取り出し器用に指先を動かされていた。 横目でチラチラ見ていると驚くほどのスピードで星形に。その見事さに、それは何を折っているのですか、とついつい声をかけた。クリスマスの小さなリースを作っています。星形の折り紙をそれぞれ繋ぎ合わせ円にしていく、とのことだった。私の声がけに喜んでいただいたのか(?)、なんと新しい折り紙を...
先日、京都へ出かけた折に、御室仁和寺のあと袋中菴(たいちゅうあん/右京区花園)を訪ねた。かれこれ20年ぶりくらいになるだろうか。この機会を逃すとさらに足が遠のいていく気がしたので突然ではあるが訪ねてみた。同菴は、筆者の京都への執心を育んだ寺院である。出会ったときは、左京区の八瀬に菴があり、高野川沿いに日本家屋の趣のある建物だった。その袋中菴は浄土宗知恩院派の寺院で、江戸時代の初頭に本山知恩院の尼...
先週末の仏画曼荼羅アートの泉佐野教室では、前回の課題が和紙(A3)を横に「日天」と「月天」を両側の端に描き、中央のスペースはそれぞれの想いや心情を現す何かを表現するというものだった。日天・月天の仏画は、色彩の濃淡はそれぞれ異なるものの素晴らしい仕上がりだった。しかしながら、見ての通り(写真)お一人は円相を描き、白隠禅師の言葉を賛に、自身の想い表現されていた。それ以外の方たちは空白のままだった。 ...
先日、京都へ行った折に、久しぶりに刺繍打敷の工房「和光舎」の三条店に立ち寄った。以前、紹介したことのある京都の刺繍工房である。全国でも珍しい刺繍専門の修復事業を手掛けている。工房は年間約100枚以上の修復依頼があり、100年、200年前に作られた古い刺繍を中心に修理修復作業を行っている。 先日伺ったときは、ある寺院の本堂に掛けてあった孔雀の刺繡入りの敷物を修復中だった。この敷物(写真)は1...
大阪 四天王寺の日本庭園にある和松庵から極楽池を臨む風景は他に類をみない美しさがある。 東には、明治36年に開催された第五回内国勧業博覧会の際、小奏楽堂として建てられた西洋建築様式の「八角亭」が見える。また中央には徳川秀忠によって再建された湯屋方丈の家屋があり、庭園全体が「極楽浄土の庭」と称されている。 写真(下段)の中央のハルカ彼方にのっぽビルが霞んで見える。これを借景とするなら極...
先月の23日(土)、仏画曼荼羅アートの神戸教室のあと、急いで大阪本町まで移動した。関西のジャズ界の大御所、大塚善章さんに久しぶりに会うのを楽しみにしていた。87歳のジャズピアニストとして若手の育成、そして関西ジャズ協会会長としてジャズ界の発展に全力投球されている。現在でも大塚善章カルテットやトリオを編成し、関西を中心にライブ活動をされている。 コロナウィルスでの緊急事態宣言が解除され、久し...
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