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日本伝統文化

兵庫県三木市と言えば、”播州の打刃物(主に大工道具類)の金物”の町として知られている。大工道具の中でも、とくに三木の五大金物として、鉋(かんな)、鑿(のみ)、鋸(のこぎり)、鏝(こて)、小刀(こがたな)は国の伝統工芸品に指定されている。 全国でも古式鍛錬打刃物をつくる鍛冶職人さんは極めて少ないといわれている。なかでも「伝統工芸士」と言われ方は貴重な存在である。三木市の道の駅の二階に常設展示...
この度は湖西を訪ねた。琵琶湖大橋を渡り堅田方面へ数キロ走ると湖上に建つ浮御堂が見えてくる。堅田地域の湖岸は、風光明媚なところとして人気の観光スポットである。江戸時代に絵師、歌川広重の「堅田の落雁」が近江八景の一つとして描かれている。その画にあるように、湖上に突き出ている「浮御堂」が目をひく。ちなみに堅田の落雁とは、浮御堂付近の湖上に雁の群れが舞い降りる情景のことをいう。 ...
煎茶稽古には欠かせない教科書として掛軸がある。掛軸には画や文字(賛)が描かれている。画なら水墨画、南画、日本画など、文字では毛筆字など。それらを包み衣装として形成され作品に仕立てるのが表装(表具・軸装)である。 軸装作家として活躍されている辻めぐみさんの作業場である神戸 KllTOに伺った。生徒さんの掛軸づくりを見せていただくためである。生徒さんは、祖母が大切に保存されていた男物の紋付の背...
先日の煎茶稽古では、久しぶりに隠逸詩人 林和靖(りんなせい)こと「林逋(りんぽ)」が取り上げられた。北宋初期の代表的な詩人として、いまもその名声は伝え継がれている。若くして身寄りがなく貧しい生活をしながら詩を学び、杭州西湖のほとりの孤山に隠居。生涯独身を通し、梅と鶴を伴侶とした生活を送ったといわれる詩人である。 林和靖の詩の中でも、とくに梅花と西湖の美しさを詠った「山園小梅(さんえんしょう...
建仁寺を訪れた人のほとんどが中庭の枯山水の美しさに目を奪われる。「潮音庭(ちょうおんてい)」という庭である。小書院と大書院、そして渡り廊下に囲まれた一角に、いまの季節では新緑が映え、秋になると紅に染まる。そこにはモミジと石で小宇宙が創られている。モミジはもちろん生きている。石組みされている石も当然生きている、とこの潮音庭を作庭、監修した北山安夫氏の言葉を聞いたことがある。 「潮音庭...
「春」を表わす季語は数えきれないほどある。花や動物など自然界のものも多い。春といえば誰もが思うのが「桜」。桜によく似た「杏」も春の季語としてよく使われる。そして、春を象徴するもので珍しいものがいくつかある。代表例が「牛」、そして「ブランコ」もそう。牛は、その昔、春の農耕に欠かせない家畜として季語にも使われる。牛と言えば、春。あまり馴染みがないかも知れない。ブランコは、もっとピンとこない。ブランコ...
緊急事態宣言が発令されるまえに京都を訪ねた。用事を済ませ建仁寺に立ち寄った。四条通から徒歩圏内なので訪ねた回数では最多である。行くたびに日常では味わえない発見や体験をさせていただく。今回は、緊急事態宣言期間ではなかったもののやはり人出は少なかった。お陰で書院や方丈、粘華堂(法堂)などで仏像や庭園並びに画など時間をかけて楽しむことができた。 建仁寺といえば、数々の見どころがある。その中でも法...
今宵の煎茶の稽古の題材は「猿」だった。 猿は秋の季語ではないが、漢詩や俳句で晩秋を表現する動物としてよく登場する。 その昔、中国の有名な詩人の李白、杜甫、杜牧などの長江の三狭の下りで詠まれた詩の中に「猿」がよく登場する。そのほとんどは悲哀のストーリーに使われている。 芭蕉が詠んだ句にも「初しぐれ猿も小蓑をほしげ也」というのがある。芭蕉が46歳のときに、奥の細道の旅を終えて帰郷の折、伊賀越え...
初めての宇治・萬福寺。大阪から京阪電車を乗り継いで行ってきた。ブログで書き綴っている「煎茶入門」。大阪の煎茶の宗家「文人会一茶庵」に7月から通い始めている。その一茶庵の佃一輝宗匠から月見の煎茶会のご案内をいただき、昨日その会場である宇治の黄檗山萬福寺を訪ねた。茶会は午後2時からということで、せっかく宇治を訪ねるのだから世界遺産に登録されている平等院へ、と朝から出掛けた。平等院の話は次回にまわし、...
今日は5月1日。八十八夜である。立春から起算し88日目をさす。煎茶を楽しんだ者には、夏を目の前に茶摘みが始まり新茶を楽しめる季節として馴染んでいる。茶の生産地の有名どころである鹿児島、静岡、京都などでは一斉に茶摘みがはじまる。随時刈り取られ、その地の銘柄として全国に出荷されていく。 お茶の産地ではないが、こんなところにも茶畑がある。ご存じの方も多いかもしれないが、京都・建仁寺の境内に本格的...