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日本伝統文化

明日は「上巳(じょうし/桃)の節句」。"節句"は、中国の暦法で定められている「季節の変わり目」のことをいう。もともとは、せっくを"節供"と書いていたようだ。雪の中で香を放つ「梅」、春の清々しさを感じさせる「桜」。冬から春へ変わる、ちょうどその変わり目に咲く「桃」を節句と称した。 資料によると、中国では古くから、"桃の木には体の中の悪いものを取り除く力がある"と考えられていたようだ。...
ご存じ、清少納言の「枕の草子」は、四季の、それぞれの特徴を一言で表している。それは、春なら「あけぼの」、夏は「夜」、秋は「夕暮れ」、そして冬は「早朝」というように。一方、中国では北宋時代の著名な詩人である蘇軾(そしょく)は、春は「夜」としている。春の夜は、ひとときでも千金の値があると思えるほどすばらしい、と「春夜」という詩を残し、それが後世に伝え継がれている。春の夜は、楽しくもあり、寂しくもある...
仏画の中で、金剛力士像(仁王像)が描かれているのを見ることは少ない。歴史的に見ても、私が知る限りでは著名な絵師が描いた金剛力士像の仏画は表に出ていない。出ていないというよりか描かれてないのかもしれない。それは、装飾色彩的に乏しいことがあげられるが、総合的に絵画として美しさに欠けることが考えられる。筋骨隆々、強面は造形的にはユニークで、ある種の共感を持つが、絵画的にはなかなか題材として受け入れ難い...
今年も「船場のおひなまつり」展のチラシが届いた。見ると、今年で7回目。コロナ感染予防に配慮した形で開催されるのこと。 北船場ゆかりの8家に代々伝わる雛人形を7つの会場で今月25日から3月3日まで特別展示されている。江戸時代より北船場は大阪の中心として栄え、町人文化が育んだ、船場大店ならではの文化遺産「雛人形」が観覧できるとあり、コロナ禍ではあるが覗いてみようと思っている。 各...
10年前に夙川の魅力を発信するために文化活動を核に「夙川ソーシャルカレッジ」を企画し活動させていただいた。その活動を振り返り一部をピックアップして紹介したいと思っている。ひと昔前の活動なので時代錯誤の内容が登場するかもしれないが、お許し願いたい。これからの夙川の新しい文化発信の街づくりに微力ながらつながればと思っている。当時、大阪での仕事をこなしながら進めていた「夙川ソーシャルカレッジ」開講へ向...
神戸 須磨の「網敷天満宮」には祈願像がいくつかある。その横には、ちょっと不思議な「思うつぼ」という壷が設置されている。あまり目立たないが、配置はマトを得て置かれている。一つは茄子の腰掛けの横、二つ目は網敷の円座横、続いて波乗り像横、菅公母子像横、そして筆塚横である。すべての祈願像のそばに設置されている。 思うつぼは、思い描いたように物事が動くという意味から"がんかけ(願掛け)"から...
先日、神戸市須磨区にある「綱敷天満宮(つなしきてんまんぐう)」を訪ねた。綱敷天満宮というのは全国数カ所にある。ご承知のとおり、天満宮は学問の神様、菅原道真公が祀られている。この網敷天満宮も同様に、979年に道真公の分霊を祀ったことに始まったといわれている。当時、九州の太宰府に左遷途上で休息のため立ち寄り、土地の漁師たちが漁網の大綱を巻いて円座を用意した。これに因んで、神戸市須磨区の地に「綱敷天満...
以前、夙川(兵庫県西宮市)の環境や魅力を促進させようと「夙川ソーシャルカレッジ」という文化活動をスタートさせた。その一幕を振り返り、当時、記事にした内容を改めて紹介しようと思っている。 10年前になるが、カレッジ第一弾として、夙川周辺にスタジオをもつハープ奏者の「摩寿意英子」さんのワークショップ「ハープに触ろう!」をテーマに開講した。 講師の摩寿意英子さんは、東京藝術大学日本画科を卒...
今年の、中華系のお正月にあたる「春節」は2月12日から17日までの7日間。今日が最期の日になる。中国では、日本同様に春節には「お屠蘇(おとそ)」を飲む習慣があるようだ。お屠蘇の習慣はもちろん中国から日本に伝わったものである。古代中国では、悪魔を退治するという意味から調合された薬草を酒に浸して飲んでいた。それが現在に伝えられ、日本でも邪気を払い、一年間の無病を祈り、心身ともに健康を願い飲む、お正月...
現在、武術、武道、柔道は世界のスポーツとして認知されている。その中でも空手道や柔道は日本で生まれ日本で育ち、そして海外へ渡った。多くの指導者が、世界にその流儀や技を伝え広めていった。その一人が武道家の南部義尚氏。半世紀以上前にフランスに新天地を求めた。 南部氏は年月を経て全世界南武道連盟の創設し、ヨーロッパを中心に南武道王国を築いた。その南部氏は昨年、弟子や南武道家たちに惜しまれながら、7...