補助金は、返済不要という利点からも活用される事業者の方は多くいらしゃいます。また、補助金は種類も多く、申請手続きも複雑です。そのため、初めてだったり慣れていないとよく分からないかもしれません。 まずは、補助金申請の流れだけでも簡単に知っておくと理解が深まります。 本記事では、補助金申請の流れを分かりやすく簡単に解説! また、よく利用されている補助金もまとめて紹介します。 補助金について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
補助金とは?
補助金とは、事業のさまざまなサポートをするために支援される給付金です。 次に、詳しく解説していきます。
様々な分野で募集されている
補助金はさまざまな分野で募集されています。補助金によって「目的」「対象」「仕組み」が異なるので、自身にあった補助金を探すことになります。
事業の全額が支給されるわけではない
補助金は、事業の全額が支給されるわけではありません。補助対象や給付割合、上限金額がそれぞれ異なるため確認が必要です。
審査がある
補助金は、審査に通らなければ受給することができません。例えば、申請したからといって必ず受給できるとは限らないのです。また、補助金は返済は不要ですが、給付金は後払いとなっています。
補助金の種類は?
「補助金てたくさんの種類があるの?」 実は、補助金は3000種類以上あるといわれています。また、期間が決まっていたり、内容も変わったりするので全てを把握するのは困難です。 ここでは、補助金の中でもよく活用される主な補助金を3つご紹介します。
小規模事業者持続化補助金
「小規模事業者持続化補助金」とは、小規模事業者に対して販路開拓の拡大や生産性向上の取り組みを支援する制度です。例えば、広報費や機械設備費などに活用することができます。
IT導入補助金
「IT導入補助金」とは、業務効率化・売上アップ、企業間取引デジタル化の推進をサポートする制度です。例えば、業務効率化・売上アップ、デジタル化につながるソフトウェア・ハードウェアの導入などに活用することができます。
事業再構築補助金
「事業再構築補助金」とは、Withコロナ時代の新規事業の開始・業態転換サポートする制度です。例えば、新規事業の開始、店舗改修・設備投資やホームページ・ECサイト作成などに活用することができます。
補助金申請の流れは?
補助金申請の流れは、種類によって違うこともありますが、基本的な流れとしては、3月~5月ごろから公募が公表され、3月末ごろまでに事業完了となります。 しかし、自治体や行政機関によっては内容やスケジュールが異なりますので、前もって確認をしておきましょう。 ここでは、基本的な補助金申請の流れを紹介します。
公募
まずは、補助金の申請に必要な内容の公募要領が公表されます。この公募要領の内容を確認して、活用する場合は様式に沿って補助金の申請をします。
審査
申請書を提出したあとには、各管轄での採択する審査があります。
採択
続いて、審査が通ったあとは企業宛てに採択通知が出されます。この際に、補助金の受給額が決定されていますが、競争率によって金額が大きく減額されることもあります。
交付申請
採択で決まった補助金額を上限に、事業の組み直しや経費などの書類と一緒に交付申請します。
交付決定
交付申請の内容に不備がなければ、交付決定とされます。
事業開始
交付決定後は事業の開始が可能になります。事業の開始は具体的にいうと商品などの発注をした日を指します。そのため、交付決定前に発注しているものに関しては、事業の対象にはならないので注意が必要です。
中間検査
補助金の種類によっては、書類の整備状況などを確認することがあります。もし、書類が整備できていない場合は、補助対象外とされてしまう可能性も。そうならないためにも、前もって必要な書類などを確認しておきましょう。
事業終了・報告書の提出
事業が終了したら、「事業完了報告書」を提出します。
確定検査
先ほどの「事業完了報告書」に、不備などがないかをチェックされます。そして、補助対象の金額を確定するための検査があります。
補助金額の確定
そして、検査が行われた後に補助金額が確定され、通知が届きます。
請求書の提出
補助金額が確定されたら、事業者は請求書を提出します。
補助金の振込
請求書提出後に、事業者へ補助金が振り込まれます。 以上が、補助金申請の基本的な流れとなります。 少し気を付けたいのが「採択」の時点では本決定とはなりません。「交付決定」で採択されるかが正式に決まります。 また、この2つは混同されやすく、書類なども多いので申請時にはよく確認してから提出するようにしましょう。
まとめ
今回は、補助金申請の流れを分かりやすく解説しました。もし、活用したい補助金がある場合は公募要領のチェックは忘れずにしておきましょう。また、補助金の申請にはたくさんの提出書類がありますので、早めの準備をオススメします。
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